お気に入りの家具と長く付き合っていくためには、素材に応じたお手入れが必要です。
素材別に、普段から日常的にできるメンテナンス方法です。家具に使用している部材もご紹介しています。
オイル仕上げ
■特徴
オイル仕上げは木が呼吸できる自然により近い“質感”を表現できる塗装方法です。極端な乾燥や湿気は反りやひび割れの原因となります。直射日光やエアコンの風などが直接当たらないようにご注意ください。また、熱いものや水滴の付いたグラスを直接置くと輪染みの原因となりますので、水がこぼれた際は速やかに拭いていただき、更に気になる方はランチョンマットなどを敷くことをおすすめします。
■お手入れ方法
乾拭き、または固くしぼった布で拭いた後、乾拭きします。年に1~2回家具用オイルや無色ワックスを塗ると表面の傷が目立たなくなり、年ごとに味わいが増してきます。
ラッカー塗装
■特徴
ラッカー塗装はウレタン塗装と比べると耐久性・耐熱性は決して強くはありませんが、仕上がりが美しく、木質感が出るのが特徴です。水分を放置しますとシミになりやすので、水分は速やかに拭いていただき、日頃の手入れの際にも十分ご注意ください。
■お手入れ方法
乾拭き、または固くしぼった布で拭いた後、乾拭きします。汚れがひどい部分は、中性洗剤をぬるま湯で20倍程度に薄めた液体に浸し固く絞った布で拭き、その後乾いた布で拭き取ってください。
ウレタン塗装
■特徴
比較的耐久性があり、他の塗装と比べるとお手入れが楽に行えます。
■お手入れ方法
日常のお手入れは乾いた布で軽く拭く程度で十分です。油汚れなどの場合は、中性洗剤をぬるま湯で20倍程度に薄めた液体に浸し固く絞った布で拭き、その後乾いた布で拭き取ってください。
ファブリック
■特徴
布を使ったもの全般を指します。
■お手入れ方法
日頃のお手入れは、表面を軽く叩き、掃除機でホコリを吸い取ってください。コーヒーなど目立つ汚れがついたときは、まず水で薄めた中性洗剤液に柔らかい布を浸し、軽く絞って表面を叩くように拭き取ります。その後、水を含ませ絞った布で洗剤を拭きとり、最後に乾いた布で水分を拭きとってください。揮発性の溶剤等のご使用は変色の原因になりますので使用しないでください。