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2017.05.22

スタッフブログ

天国のイアン、元気ですか?

天国のイアン、元気ですか?

こんにちわ。

事務所スタッフ・加藤です。
今日は冗談はナシで、
一人のミュージシャンを追悼させてください。

今から37年前、1980年5月18日、月曜日。
あるミュージシャンが、23歳の若さで亡くなりました。

イアン・カーティス。

セックス・ピストルズによって立ち込めたパンクの熱気も冷めた頃、
Joy Divisionというバンドでデビューし、
パンク以後の音楽界の流れを方向づけるグループとして注目され、
長い経済不況にあえいでいた、
1970年代後半のイギリスの若者たちから大きな共感を得ました。
そして、満を持してアメリカツアーに出る前日、
イアンは自らの命を絶ちました。

自死の理由は今でも明らかになってはいませんが、
生前、てんかんの発作に悩まされていたことや、
妻と愛人との間で板挟みになって悩み抜き、離婚に至っていたこと、
また、翌日からのアメリカツアーにおける不安など、
様々な理由が指摘されていますが、
今に至るまで、決定的な理由は示されておりません。
ただ、あまりにもピュアな感性を持ったイアンは、
自分以外の世間からの評価や状況に自分を合わせていくことが出来ず、
その結果の自死かもしれません。
倫理的な良し悪しは別として、
妻と愛人の双方を心底愛し、それ故に悩みぬいたところにも、
それが表れていると思います。
(日本で言えば、表現する音は違いますが、
尾崎豊が最もイメージとしては近いかと個人的には思っています)
こういったイアンの描写は、
「Control」というドキュメンタリー映画にて、詳しく描かれています。
興味を持たれた方は、ぜひどうぞ)

バンド自体の評価はというと、イアンの生前に発表されたアルバム、
「Unknown Pleasures」(1st)と「CLOSER」(2ndにしてラストアルバム)の2作は、
パンク以降のUKロックを語る上で、欠かせない作品として高く評価されており、
特に1stアルバムのジャケットのデザインは、
今でも愛され、Tシャツなどが売られています。
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そして、イアンの死後、残されたメンバー3人、
バーナード・サムナーとピーター・フック、スティーブン・モリスは、
新メンバー1名(ジリアン・ギルバート)を迎え、
新たなバンドを結成します。
それが、イギリスが世界に誇る、
レジェンド級の最重要バンドの一つ、
New Orderです。

彼らはイアンの死から3年後の1983年、
イアンの死を受けた時の率直な感情を、
俯瞰の目線と享楽的なダンスビートで書き表した曲を発表します。
それが、「BLUE MONDAY」。
今でも世界のどこかでプレイされる、
クラブミュージックのアンセムとなった曲です。

生前、イアンはクラフトワークを愛聴し、
メンバーにも、「こういうのがやりたい」と
聴かせておりました。
その当時は3人ともピンとこない印象だったそうですが、
結果的に、イアンの想像以上に
「そういう」サウンドに傾倒していったことは、
不思議な巡り合わせだと思います。

私自身も相当に影響を受けており、
毎年この時期になると、
いつも決まって聴きたくなります。
今日は、彼らの代表曲を2曲紹介して、
改めてイアンの冥福を祈ります。

1曲目は、Joy Divisionのラストにして最大のヒット曲、
「Love Will Tear Us Apart」、
2曲目は、上述した、New Orderのシングル
「Blue Monday」。

どちらもUKロックの歴史において、
外すのできない名曲です。
この2曲を聴きながら、今年も祈ります。

R.I.P.
Ian Curtis.

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