2016.10.25
スタッフブログ
緊急特別寄稿 ピート・バーンズを偲んで
こんにちわ。
事務所スタッフ・加藤です。
今週は週末に一回更新しようかな、と、
のほほんと考えていた矢先、
本日、私にとって今年一番インパクトを受けた訃報が飛び込んできました。
「ピート・バーンズ、心不全で急死。享年57歳」。
先週末も訃報に絡むブログを書きましたが、
まさか、この人まで鬼籍に入ってしまわれるとは、
露ほども思いませんでした。
私にとってこの人は、
「初めて意識して聴いた海外ミュージシャン」であり、
デッド・オア・アライブの数々の楽曲は、
「初めて触れたダンスミュージック」であり、
初めて「Something In My House」を
「夜のヒットスタジオデラックス」で聴いた、当時小学5年生の私に、
音楽、ビジュアル両面において、かつてないインパクトを与え、
現在の私の音楽的な趣味・嗜好に、多大な影響を及ぼしました。
絶頂期の頃より、過度の整形手術を繰り返した結果、
彼の顔は年を追うごとに全く違うものとなり、
ついには顔面崩壊にまで至ってしまい、
晩年においては好奇の目にさらされることが増えていましたが、
持ち前の声とメロディセンス、そして奔放なキャラは健在でした。
率直なところ、今回の訃報はショックではありましたが、
長生きするイメージが私の中では皆無であったのも事実です。
この「なんともいえない気持ち」はうまく表現できませんが、
今となっては、ただ冥福を祈るばかりです。
それでは今日の一曲。
こんな形でこの曲を紹介するとは思っていませんでした。
彼が率いたバンド、
「Dead Or Alive」の最大のヒット曲にして、
最晩年に至るまで、彼の代名詞でもあり続けた、この曲です。
「You Spin Me Round (like A Record)」
日本でも当時、
「ディスコで流れない日はなかった」と言われるほどの大ヒット曲で、
今50歳前後で、夜遊びが盛んだった方は、
さんざん聴きまくったのではないでしょうか。
この曲はUKのプロデュース集団、
「ストック・エイトキン&ウォーターマン」のプロデュース作品第一弾で、
彼らはこの曲の大ヒットを受け、
他にもカイリー・ミノーグやリック・アストリーなど、
時代を彩ったミュージシャンを数多く手がけることとなり、
「ユーロビート」というジャンルを確立するに至りました。
その中でもデッド・オア・アライブは異色の存在として突出しており、
それはひとえに、ピート・バーンズの個性によるものであったことは、
疑いようもありません。
この曲に出会えたことで、自分の音楽趣味のベクトルは一気に広がりました。
改めて、ご冥福を祈ります。
R.I.P. Pete Burns